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めばえ保育園で行われた子育て学習会に参加してきました

11/1(金)の夜、めばえ保育園・あおぞら保育園の父母の会、職員会と天白保育団体連絡協議会が主催された子育て学習会に参加してきました。とても良いお話しを伺えたので、ここにもご紹介させていただきますね。文責:天白子ネット


「乳児期に大切に育てたいこと」
 乳児期は五感と身体を育てる時代、早期教育がもたらす子どもの発達のゆがみ

講師:神戸大学名誉教授 広木克行先生


Amazonで検索すると先生の著書がたっくさん出てきます。長年、子どもの育ちをさまざまな面から研究・実践されてきた先生。ご自分のお子さんが小さいとき、もう30年以上前、保護者として保育所作りにも奔走したそうです。さらに、ここ20年は不登校・引きこもりの子や保護者へのカウンセリングも行っていて、子どもたちの「いま」をいろんな年齢から見てこられています。天白でご講演されるのは初めてとのこと。今回の講演のタイトル「乳児期に大切に育てたいこと」をきっちり話すと90分一コマで15回の講義になってしまうくらい大きな内容だけど、今回は初回ということで総論を話しますね、とユーモアを交えてお話しを始めました。

断片的なメモ書きなのですが、お話しを伺いながらキーワードだとおもったところをまとめてみました。エピソードも交えながらのお話しでしたので、まとめだけ読んでも話しのつながりがよくわからないと思います。きつい表現になっているかもしれません。先生の語り口は決して上から目線的な説教ではありませんでしたので、どうぞそのあたりはご配慮いただきながらお読みください。


先生のお話

今の日本で子どもが育つのは、本当に困難だ。大変だ。

子どもは、絶対的な弱者であり、「愛されなければ生きていけない」存在である。

なのに、子どもは親が本当に自分を愛してくれているのか不安を持っている。愛された経験、愛する経験、そして愛を伝える環境が減っている。

子どもは本来、育つ力があり、それは育ちあう場や条件、仲間、時間、安全が確保されて初めて
発揮される力なのに、家庭も地域もその環境がなくなっている。

大人も親も社会も「子どものため」と言うけれども、それは本当に子どもの利益のためなのか。親が安心するため、親の利益のため、ではないのか。「子どもを愛している」と親は言うだろうが、本当に愛しているのか・関心があるのか。
わが子そのもの、わが子がもっている特徴そのものに関心を持って見ているのか。
これができる、あれができない、早い、遅いと「他人との比較」におけるわが子に「関心」を持っているのは、他人と我が子との「落差への関心」でしかない。そして、そういう「関心」に子どもは敏感に気付き、自分はダメな存在なんじゃないかとも思ってしまう。

人の子は誰でも、育ちの順番、法則を経ながら育っていくものだ。感覚も、身体も、心も、脳も。その育ちの順番、発達心理学的に、生理学的に、保育学的にわかってきていることを事前にきちんと学んでから、子どもってこういうものですよ、と理解してから「親」になるわけではないので、親は子育てに不安になるし、そこにさまざまな情報が一昔よりも大量に過度に入ってくるので、そしてそれは学問的な根拠を標榜した宣伝文句をうたいながらも実際は都合の良い解釈をつぎはぎしたような内容で、あくまで商業ベースで、雑音でさえあるのに、そして一番やっかいなのは、「育ちの順番をひっくりかえして育てるような情報」であるゆえ、当の子どもに大きな負担を与えることになる。大人がいじくって、育ちの順番が逆になると、子どもは伸び悩む、土台が不安定になる。

本当の子どものためって? 
子どもの人格的な成熟度を高めていくこと。困難に踏みこたえて先へ行く能力をつけること。

幼児期は身体→心→頭、の順番に、安定した人格を育てていく時期。

身体が育つとは…体操教室に行くってことじゃありませんよ w)

まずは、五感が育つとういことです。

触覚:これがいちばん、生物としての古代の感覚。微生物だって「ふれる」ことで他者を認識するでしょ。全身で感じる感覚。風の流れ,水の流れ、温度の感覚…などなど。2歳児が水遊びが好きで、3歳児が砂遊びが好きで、4歳児は泥遊びが好きなのは、子どもが触覚で「好き」を感じている成長。親にとっては洗濯物が大量に出て、キレイじゃなくて手間がかかる子育てなんだけど、子どもはこうやって触覚を育てている。

さらに、味覚・嗅覚・聴覚・視覚を総動員して世界を感じている子どもたちに、その感じた所を言葉にして添えてあげるのが、親の励ましだったり保育者の声かけ。

つぎに、運動機能を育てるということ。
イメージと身体の動きをリンクさせること。身体の発達には順番がある。


心が育つとは…子どもの心は関係の中で育っていく。
1) たての関係:親と子、先生と子:相手を子どもが選べない。相手と役割交代が出来ない関係。
2) 横の関係:子どもと子ども:役割交代ができるので、いろいろ経験できる関係。
 3)ななめの関係:相手は大人だが、誰と関係を結ぶか(興味を持って接するか)は子どもが自分で選べる。相手は友だちのママだったり、近所のおじさんだったり、お店のおばさんだったり。そのななめにいる人同士が交流する(保護者同士で、地域で交流しあう)中に、自分も存在しているんだって感じること。

1)の親と子の関係は…荒廃している。本来なら親と子の関係づくりの過程では、家族の中で親子の愛着が育ち、親は母として、父として育ち、さらに夫婦が育っていくはずなのに、忙しい、夜が遅い、時間がない、めんどくさいなどもあってこの3つの関係の育ちがきちんとしていないから、安心がないから、子どもが孤独=関心を向けられていない、と感じてしまう。
日本の子どもは「幸福度」すなわち情緒的な幸福度がとても低い。
親が子どもと接するとき、子どもを思う通りにさせようと「指示的」「命令的」な会話ばかり多くなっていませんか?あるお母さんが自分のポケットにボイスレコーダーを入れて一日の子どもとの会話を録音して、後で調べたら、一番多く声かけしていたセリフが「早く!」だったそうな。一日200回以上だったそうな。こんなに言われては、子どもの心に届かない。

関係性の中で、自我を出していくのが子どもの心の成長。
自我=自分を出す。自分を表現していく。一方で関係の中で自分の役割を果たす、すべきことをする自分を持つ。
ここに迷いがあると、心が不安定で、土台はぐらぐらで、身体と心の上に乗っかってくるはずの「頭」の成長が不安定となる。頭の良い子に、できる子に、と親が期待しても土台がぐらついて頭部分ばかり刺激させて大きくなると、不安定な人格に…。

過去に先生が受けた子育て相談の中でのエピソード:「うちの子、ならいごとに行きたがらなくなっちゃって」「そうなんですか。なんのならいごとですか?」「英語ですが…」「何歳のお子さんですか?」「1歳半なんです」「…」
子どもは「いきたがらない」というシグナルを出しています。「今は違うことをしたい、育ち直したい」って。親に言われるまま取り組んでいては、「自分は何がやりたいのかわからない」「何のためにやるのかわからない」苦しみに陥ります。「こうしたい」と思えない子ども、未来に向けて生きていない子どもになる。それって、子どもとしてどうでしょう?


会場はめばえ保育園の目の前に新しくできた「ほっと平針」のホール。保育園のご父兄を中心に100名以上が参加されて大入満員でした。保育園の子どもたちは、めばえでお留守番(託児)していたとのこと。慣れた所で慣れた保育士さんに見てもらいながら、親はしっかり学習できるっていいなあと思いました(裏話:最初、園から保護者にお便りを出して出欠をとったらほとんどの人が「欠席」で返信をしたとのこと!職員会で話しあって、各担任が保護者一人一人に何度も、この学習会が、先生がすごくいいものだから、ぜひ参加してって呼びかけたんですって。)

めばえ保育園の地域子育て支援センターに、新しいお部屋がオープンしました

めばえ保育園の目の前のビル「ほっと平針」1階にできました。リビングルームのような落ち着いた空間で、子どもを遊ばせながら子育て相談ができます。子育て支援事業「あそびにおいでよ」などの取り組みは、従来通りめばえ保育園を中心に行いますが、月・金9時半~12時は、こちらのお部屋にベテラン保育士がいます、電話をしてからいらしてくださいね。
めばえ保育園地域子育て支援センター Tel848-7858


めばえ保育園(地域子育て支援拠点)

めばえ保育園(地域子育て支援拠点)
平針一丁目1808 Tel 802-2188 ※Pなし

 園にきて、子どもの様子を見たり、看護師や栄養士、保育士と会話して、『なーんだ』と安心してもらえればと思います。詳しい日程は、毎月のおたよりや、ホームページで確認してください。

「ひなたぼっこ」 月曜~金曜 9:00~12:00、13:00~15:00 予約不要 
0・1・2歳児対象 めばえ保育園、第2佐久間ビル1Fにて

「障がい児相談」 5月・10月・2月第4水曜午前 要予約 めばえ保育園にて

「ふたばの会」という地域の障がい児・者と親の会を実施し地域との交流を大切にしています。



地域子育て支援拠点・エリア支援保育所事業(保育所)

各園で電話や面接での相談を行っています。
地域子育て支援拠点やエリア支援保育所についての詳細や、相談支援以外の事業についてはこちらから。


子育て電話相談


島田第一保育園 月~金曜日 9時~16時 TEL:805-1212
音聞山保育園 月~金曜日 8時半~17時 TEL:832-7701
めばえ保育園 月~金曜日 9時~17時 TEL:802-2188
平針原保育園・エリア支援保育所 月~金曜日 9時~17時 TEL:804-5721

※各園とも、祝日・年末年始をのぞきます。


夏の子育て乗り切り術

暑いですね。ついついクーラーの効いた部屋にばかり閉じこもってしまいそう。それでいいのか、夏の子育て。子育て支援センター・めばえ保育園の保育士・看護師・調理員のみなさんにアドバイスを頂いてきました。

保育園、夏のある一日の過ごし方


9:30過ぎ~ 水遊び(1,2歳)
11:00~ 昼食(0歳は沐浴)
11:40~14:00 昼寝
15:30 おやつ
16:00~17:00 水遊び

朝と夕方の少しは涼しい時間帯に、外にでかけることもあります。公園で身体を動かしていっぱい遊ぶというよりは、少しお散歩する程度です。園にずっといるよりは気分転換になります。クーラーは昼寝の時と、暑いときは昼食の時からかけます。室温は28度、外気温との差があまり出ないようにします。


水遊びのヒント

園内ではもっぱら、水遊びをして過ごします。一日2回、午前と午後に入ります。

0~2歳児は、体温くらいのぬるま湯を用意します。綿のパンツ1枚だけはかせます。3歳児以上は水道水のままのプールに、水着を着て入ります。水遊びの道具を用意すれば、小さい子どもでも3~40分も集中して遊ぶことができます。

例えば、洗剤のスプーンに水をいれたりこぼしたり。ハンカチを水の中でゆらゆらさせて、洗濯ごっこをしてみたり。歌を歌いながら水の中でジャンプするのも楽しいです。最近、人気なのは、泡風呂のもとを溶かして、体中を泡だらけにする遊びです。お家で水遊びするときは、ベランダにビニールプールを出したり、お風呂でもやれるでしょう。


夏の食事


とにかく子どもは汗をかきますから、こまめな水分補給が大事です。かといって、冷たすぎるものは身体に悪い。飲み物は自然に冷ましたお茶にしましょう。味覚の形成期にある乳幼児期は、食べ物も体温くらいの温かさのものが良いのですよ。

食事には汁物を添えてあげましょう。夏野菜がおいしい季節ですから、トマト、ナス、ズッキーニ、とうがん、タマネギなどをダシやコンソメで煮てスープにしておけば、トマト味、ミルク味、みそ仕立てなどバリエーションができます。

おかずも肉類は汁気が少なくて小さい子には咀嚼しにくいので、煮魚にしてみては。梅干し煮や酢で仕上げてあげると、さっぱりと食べられます。

おやつは、クッキーなどもそもそしたものは、食べにくい。おやつでも水分がとれるように工夫してあげてください。野菜スティックがおすすめです。旬の野菜の甘味を味わってください。

夏のおでかけ

水筒は忘れずに。食中毒が怖いので、手作り離乳食などを持っていくことはおすすめできません。

お外で過ごす時間が長い時には、紫外線対策をした方が良いでしょう。かといって神経質になる必要はありません。子ども用のUVクリームを塗ってあげたり、首筋を隠すタイプの帽子をかぶせたり。大人用のUVケア製品はしっかりクレンジングが必要なことが多いので、子どもには肌の負担が大きいと思われます。

着替えは必需品!

子どもは体温調節機能が未発達です。しっかり汗をかくことで、汗線が発達していきます。汗をかくのは良いこと。だけどそのままでは、あせもになってしまますね。

あせも対策は、とにかくふいてあげることと、着替え。服は吸湿性のよいもの、首筋、脇の下、背中におなかなど汗をかきやすいところをちゃんと吸い取ってくれるデザインがベスト。着替えのしやすからいっても、半袖の綿のTシャツが一番です。お出かけバッグにはおむつだけでなく、着替えを2,3組入れておきましょう。


夏風邪


  • 夏にひく風邪が夏風邪。風邪をひかない季節はありません。風邪の菌は何千種類もあります。風邪を繰り返して、子どもは免疫を高めていくんです。
  • 予防策はこれといってありませんが、基本は早寝・早起き・栄養のバランス。こういった規則正しい生活が、子どもの体力・免疫力を高めます。
  • 風邪をひいたら、脱水に気をつけて。高熱でびっくりすることもあると思いますが、熱の高さが症状の重さに比例するわけではありません。診察を受けて、水分補給して、しっかり休養すれば数日でよくなるはずです。
  • 冬よりは風邪を引くことも少ないので、予防接種をこの季節に受けておくのもおすすめですよ。

子育てのアドバイス

  • 子どもの生活は、遊んで遊んで遊ぶこと。
  • 大人が少し工夫してやるだけで、遊びの楽しさも広がります。
  • 牛乳パックの側面に穴をあけるだけで、ジョーロができます。小麦粉に水を入れてこねれば、粘土になります。遊びの準備をするところから親子でやってみましょう。親が楽しいと思えば子どもも楽しくなりますし、子ども自身が楽しいと思えば集中できる時間も長くなります。
  • 30分集中するというのは、小さな子どもにとってはすごいことです。いろんな遊び道具を用意してあちこち目移りしてしまうよりも、一つのことに集中できるのが大事なんじゃないかなと思います。
  • 親が危ない、汚い、怖い、大変、と子どもを守って守ってしまうのではなく、いろんなことを積み重ねながら、小さなケガも失敗も繰り返しながら、育てていってほしいですね。
  • 遊びのヒントが欲しいときには、遠慮なく保育園に聞いてください。
  • 08年8月号 夏の子育て
めばえ保育園 平針1-1808 Tel:802-2188