このひとにこのテーマ

みんなちがってみんないい~知ってほしいな、発達障害のこと~

「ドロップス」キャラバン隊in名古屋 丸谷 幸江
2008年8月号


発達障害って知ってますか?脳の機能障害のひとつでコミュニケーションがうまくとれない…うんたらかんたら、聞いたことはあっても実際に出会ったことはありますか?そのときどうしました?どう、接しましたか?…想像してみてください。

—例えば、音の大小に関わらず、全ての音が洪水のように耳に流れ込んでいたら…
 必要な音や声を拾う為に、常に緊張していなくてはならないかもしれません。
 突然の大きな音に恐怖を感じるかもしれません。
—例えば、目を閉じると自分の手足がなくなるような感覚だとしたら…
 常に下を向き、足があることを確認しながら歩かなくてはならないかもしれません 
 自分の指の動きを確認しながらの細かい作業は、苦手かもしれません。

発達障害の人は、脳の一部が生まれつき上手く働かないために、音を聞き分ける力や、体の内部から自分の手足の位置を知る感覚など、生まれてから(又は生まれる前に)自然に獲得すべき機能が弱かったり、備わっていないことがあるからです。このような、見た目では分からない“ちがい”が、生活する環境や周り人の理解によって、生きにくさ=障がいになっています。しかし、障がいを持つ本人達が、自分の“ちがい”を説明できないことが多く、子どもの行動や成長から推測するか、言葉で表現できる発達障害の人の証言から、想像するしか方法がないのです。

私達は、名古屋市内に住む自閉症児の親6人で、発達障害について知って頂く“きっかけ作り”としてキャラバン隊活動をしています。ひとつひとつ違う色で違う味のドロップが、それぞれ素敵な輝きを持ち、それぞれ美味しいように、私たちの子どもたちも、それぞれ違った輝きを持つ、味のある子どもたち。「みんなちがってみんないい」そんな気持ちを伝えたくて「ドロップス」と命名しました。知的障害、発達障害などの啓発活動を行うキャラバン隊の本家は、神奈川県の「座間市手をつなぐ育成会キャラバン隊」。愛知県内だけでも8グループが各地で同様の活動をしています。

私達の活動が講演ではなく“公演”なのは、発達障害の人達が持っている“ちがい”を実際に体験して頂き、障がいの特性や関わり方のコツなどを、楽しく理解して頂きたいから。例えば、軍手を2重にはめて細かい作業をやる「不器用体験」。自分は頑張っているのに「早く!!」なんて焦らせる声をかけられたら、どんな風に感じるのか?

公演で体験できることは、発達障害の人達の生きにくさのほんの一部です。しかし、伝えられる人が、分かりやすい方法で伝えなくては、ちがいがあること自体が誰にも分かりません。障がい児者とその家族だけでなく、全ての人にとって、“みんなちがっていい”世の中になるように…ちがいを知ることが理解への一歩になればと思っています。
08年8月号

<公演依頼、キャラバン隊に参加したい方、随時募集中です!!>

ドロップスブログ:公演日程・活動内容などを紹介。公演依頼もこちらから。
http://doroppus-kyaraban.cocolog-nifty.com/blog/

愛キャラネット:愛知県内でキャラバン活動をするグループのネットワーク。
http://blog.goo.ne.jp/ai-charanet/

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