このひとにこのテーマ

「子どもたちの誕生を見つめて」

まんばクリニック 院長 萬羽 進
2008年5月号


平針駅の北にある産婦人科まんばクリニックの萬羽進先生が4月をもって退任されました。今でこそ当然のようになりましたが、先生は名古屋でも先駆的にLDRや自然分娩、立ち合い出産、リラックスした雰囲気とおいしい食事で過ごす入院生活などに取り組まれてきました。天白のママも、ここで出産された方も多いのでは。先生にお話を伺いました。

退任されると伺い、大変寂しいのですが。

「お産はいつ始まるかわかりません。夜間のお産もあります。いつでも100%、めいっぱい対応する緊張感や、体力を保つのが、年齢とともに難しくなりました。何かあったら患者さんに申し訳がありません。世間でも定年退職があるように、退任することを決断しました。」

約40年間、お産に関わって思うところは何でしょうか。

「とても一言では言えませんね。ただ、今のお母さんは育児書や情報に頼りすぎているのでは、と思うときもあります。自分のお母さんやお姑さんに経験を聞けばいいのに、それは古いから、と耳を貸さない方もいます。例えば授乳はきっちり3時間ごとではなくてもいいんですね。欲しがれば、与える。栄養だけでなく、水分補給にもなりますし、何より親子の愛情が育まれます。赤ちゃんに太り過ぎるということはありません、節制やしつけではないんです、赤ちゃんに、おっぱいを触らせてあげてください。」

最近は、産婦人科や小児科が不足しているということですが。

「産婦人科だけでなく、医療界全体が人手不足です。日本は世界でも有数の高度な医療とシステムを持っていますが、医療事故の予防や感染の対策などの規制も細かくなって診療以外の仕事も増えています。やはり医師の数を3倍くらい増やす必要があると思いますね。」

先生はこれからどうされるのですか?

「知り合いのところを少し手伝いますが、あとは農業をしようと思っています。クリニックは、後任の丹羽先生が引き継ぎます。今までのように医師も3人体制で、カルテも引き継ぎますので、これからも安心して来院してください。」
08年5月号

5/1〜 「にわクリニック」 Tel: 807-1103 日進市赤池町屋下306-2(平針駅北へ徒歩5分)
※現在は平針北クリニックとして、他の先生が開院されています。2012年現在

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