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 私はずっと「母性本能」に悩まされてきました。

 昔から「出産を経験してみたい」とは思っていたけれど、「子育てしたい」とは思っていませんでした。もともと子どもが好きな方ではなかったので、親戚や友人の子に対してもどう接すべきか良く分かりませんでした。なので、いつも距離を置いて接していました。

 「出産すると母性本能が出てきて、意識が変わるのかな」とぼんやり思っていましたが、そんな事は全くありませんでした。我が子を出産した時、感動は押し寄せず。初めて世に出る我が子を見て「エイリアンみたい…」と冷静に思った事は忘れられません。産後すぐ夫が「女は母性本能があるから、育児も何とかなる。男はないから育児ゼロからのスタートだ」と言った時、「そんな本能なんかないわ!私もゼロスタートだし!」と返した事も覚えています。

 世の中には母親神話みたいな考え方がありますよね。「母親になった全ての女性は育児ができる」と思い込んでいるような。少なくとも私には母親になった時点でそんな機能は備わりませんでした。

 また、「自分の子が愛おしくてたまらない」という思いに駆られる事も今までほとんどありませんでした。しかし、世の中の人は「全ての母親はこう思っている」と思い込んでいるようです。何度もこんな感じの事を言われました。そこで否定するとカドが立つので、適当に受け流していましたが…。

 でも手探りで育児して2年。何とか自分の子どもに愛着がもてるようになりました。他人の子も愛おしく思えるようになりました。もしかしたら、この愛おしく思う気持ちが、世にいう「母性本能」なのかなと思います。ただ、これは女性限定ではなく、男性であっても2年育児すれば備わるものだと思います。つまり本能ではなく、学習して得るものです。

 親になるプロセスに個人差があるのは、子どもの成長に個人差があるのと一緒かなと思います。他の人より時間はかかりましたが、きっと私にはこのペースが良かったのだと思います。


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