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 ある夜のことです。SNSを見ていたら、「死にたい」という投稿を見かけました。よく見ると他市に住んでいるママ友の投稿でした。

 「死にたい」の言葉に続けて「私なんかいても仕方ない。子どもが小さいうちに私がいなくなった方が、子どもへのダメージが少ない。」と書かれていました。彼女は三児の専業主婦。いろいろと事情があって働けないようで、それを悲観している様子でした。

 でもそれだけで死を意識するのはおかしい。相当精神的に参っているのだなと思い、そのママ友に直接メッセージを送信しました。金銭的に困っているのであれば、役所の然るべき機関へ相談した方が良いということ。また、精神的に追い詰められている感じもしたので、相談窓口を調べて、そこの電話番号も書きました。

 翌朝、ママ友から返答が来ました。「ありがとう。何とか踏みとどまってみます。」とのことでした。
 昨晩のSNSの投稿には、他の人からもたくさんのコメントがついていました。どれも私と同じような内容が書かれていました。ママ友はそれに1つずつお礼のコメントをしていました。 ただ、私は何となくこの対応だけで本当に大丈夫なのか不安になってきました。そこで懇意にしている子育て支援の方に相談してみることにしました。すると「それは相当重症だから、すぐ保健センターに通報した方が良いよ。」と言われました。

 私は勇気を出して、その市の保健センターに電話をかけました。その際、保健センターの方から、親のフルネームと住所(または住んでいる具体的な場所)の両方の情報がないと受け付けられないと言われました。ママ友付き合いって案外、名字を知らないことが多いですよね…私は幸い両方とも知っていたので、それを伝えました。

 私が通報した後、保健センターの方はすぐママ友に連絡をとってくれたようです。翌日SNSを見ると、ママ友が「どなたかが保健センターに連絡してくれた様で、保健師さんから電話がかかってきた。訪問していろいろ相談にのってくれるとのこと。」と投稿していました。

 私は一安心したと同時に驚きました。私以外にもたくさんの方が、そのママ友にどこかに相談する様、あれほど助言してたのに、SNSには返信コメントをいれていたのに、自分から電話して相談する行動はしなかったのか!と。

 後で知ったのですが、精神的に追い詰められてしまうと自分では行動できなくなるそうです。無理心中や子どもに手をかけるニュースを見るたび、どうして相談しなかったのか?と思っていましたが、相談できないのですね…。だから、そういう人は他者が動かすしかないそうです。

 もしこれを読んでいる皆さんの中で、追い詰められているママ友が思い浮かんだ方は、ぜひ保健センターや子育て支援の関係の方に、そのママ友をつないであげてほしいと思います。

 また、自分が重症化しないためには、日頃から相談できる人がいるのが大切だと思いました。家族、友人、ママ友はもちろん、どこかにつないでくれる行きつけの子育て支援の場所を作っておくのも手だと思います。


2019年12月号


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