PAKUっ子特集アーカイブ

子どもを見てみよう ~学びのうまれるとき~

 子ネットは、ママカフェや親子の集まるイベントで幅広い月齢のたくさんのお子さんと接しています。子どもたちが遊ぶ姿はほほえましいものですが、ふと子どもの目がきらっと光る瞬間に出会うことがあります。「あ、何かに気付いたのね」「お、こうするの」「どうする!?」と大人に思わせる瞬間、子どものアタマにはいろんなことがかけめぐっているのでしょう。ジブンでやった、できた、うれしい!という自信満々の姿や、何かを確かに学んだよという誇らしげな表情を見るのがとても嬉しいです。

 子ネットオリジナルの手作りおもちゃと子どもたちの関わりエピソードをご紹介します。


「乳児から2歳児までは、心身の発達の基盤が形成される上で極めて重要な時期である。また、この時期の子どもが、生活や遊びのさまざまな場面で主体的に周囲の人やものに興味を持ち、直接関わっていこうとする姿は、「学びの芽生え」といえるものであり、生涯の学びの出発点にも結び付くものである。」
(「保育所保育指針解説(平成30年2月)」序章より、厚生労働省)

I. ガチャ玉ころころ


1)2リットルのペットボトルの上下を切り取り、ビニールテープで3本つなぎあわせて筒をつくる。
2)ワイヤーネットを3枚用意し、コードひもで結んで三角形にして立たせる。
3)1)のペットボトルを斜めにして、コードひもでワイヤーネットに結びつける。このセットをいくつか用意する。
4)ガチャガチャの空ケースをビニールテープで外れないようにしたものを大量に用意する。



II. ペットボトルキャップぽっとん


1)ワイヤーラックをプラスチックかごの上に置き、一辺をコードひもで結んでとめる。
2)ペットボトルキャップ2つを合わせて、ビニールテープでとめたものを大量に用意する。
3)ペットボトルキャップ3つを合わせて、ビニールテープでとめたものを大量に用意する。


 これはお座り・つかまり立ちから3歳くらいまでのお子さんが多い場所での光景です。身近な材料でつくった単純なおもちゃですが、子どもたちはいろんな遊び方を見つけながら長い時間、遊んでいます。用意した私たちが不思議に思うほど毎回、大人気なんです。

 大人の頭では「こうすれば、こうなる」だから「こうして遊ぶんだ」「こうやって一通り遊べば、おしまい」と意図しても、子どもはいろいろやってみなきゃ気が済まない、こうじゃなきゃいけない理由なんてない、ジブンでやってみると何かが起こる…それがたまらない魅力なのでしょう。

 複数の子どもたちが同じ場所で同じように遊んでいても、お互いにジブンのことに集中して、一緒にいるのを意識していないようです。しかし、1人がちょっと違うやり方を試して、それがおもしろそうだなと気付くと、その子を観察してまねっこして同じ遊びをしようとします。 

 その姿を大人は「おともだちといっしょに遊んでる(ワタシはいなくても大丈夫)」と解釈してしまいそうですが、子どもは「こんなことしたよ、見て!」と、まずは身近な大人にジブンのやったことを受け止め、一緒に感じてほしいのです。受け止めてもらった経験を重ね、やったことに自信も持ち安心し、人と関わり一緒に遊ぶともっと楽しくなると分かってくると、大人との関係から子ども同士の関係へと次第に移っていきます。だからこそ今のこの時期、大人は子どもをよく見て、行動のちょっとした変化や心の動きを認め、「そうなのね」と応答的に関わることが大事なのです。

 「乳幼児期につけておくべき本当に大事な力は、子どもが自分からかかわりたいという意欲や、頑張って挑戦する力です。それは、小さな体験の積み重ねが生活や遊びの中で大切にされていくうちに育まれます。そして、遊びながら法則性や自分自身を理解し、他者への理解が深まります。これらの理解が連動して深まるプロセスこそが学ぶ力であり、それを支えるのは保護者の態度です。」
(PAKUっ子2016年6月号より、東海学園大学 木村美知代先生寄稿)

ママカフェ「PAKUっ子の日」
ここでご紹介したおもちゃで実際に遊べます。
7/24(火)13~15時 300円/組
天白区在宅サービスセンター(原ターミナルビル3階、Pなし、周辺にコインPあり)
konet@mymimosa.net

2018年7月号
発達 ガチャ玉 ペットボトルキャップ 気づき 手作りおもちゃ


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