PAKUっ子特集アーカイブ

見えない不安を安心へ。家計簿をつけてみませんか?

 消費税が上がりました。幼児教育は無償化されました。世の中変わりましたが、わが家の家計はどうしていく?将来の学費とか住宅ローンとか大丈夫?老後2000万円って結局…?いろいろ不安はあるけれど、具体的に何をどうすればよいかもわかりませんよね。家計について考える活動を長年続けている「名古屋友の会」の浅井さんと石井さんにお話をうかがってきました。


貯金はいくら必要?


 教育費、住宅購入の頭金…貯金しなきゃと思うけれどそんなに貯められるか不安、そう思われる方は多いと思います。かといって最初に「月○万円!」と現実離れした目標額を立てても達成できず、「ああ、貯まらない」とがっくりダメージが大きいです。

 将来のことよりも、まずは1か月分の生活費を貯金しましょう。そして2か月分、3か月分…1年分の生活費を貯めることを当面の目標にします。そうすると何かあっても、病気になっても、1年は今の生活がキープできる「生活準備金」が用意できたという安心感が生まれます。投資してうまいことやろうとは思わず、まずは確実堅実な貯金から。リスクをとるのはそのあとで、知識をつけてからです。


生活費はいくら?


 では、うちは1か月いくらあったら生活できるのか。具体的な金額がイメージできますか?現状を知るには、やはり家計簿をつけます。昔ながらの手書きの家計簿でも、アプリでも、なんでもよいです。まずは1か月分のお金の出入りを記帳しましょう。毎日のお金の出入りをとにかく記帳していくと、わが家の買い物のクセや生活の傾向が見えてきます。食費ひとつとっても、主食と副食、その他のおやつ等の副食・嗜好品、外食など項目ごとにわけてみると、何をどれくらい食べているのかが見えてきます。急な出費や季節による変動がありますから、半年くらい、せめて3か月つけてみると1か月のだいたいの生活費がわかってきます。


予算をたてる


 「家計簿つけたら、やっぱり食費が多かったから、ここから削ろう!」とコスパ料理を検索し始めても、それが本当にわが家のためになるのかは疑問ですよね。家族が健康に暮らすには何をどれだけ食べると「ちょうどよい」のか。家族構成や年齢、体格に基づき食事摂取基準(厚生労働省)も参照しながら、わが家が食べる量を計算し、そこから食費の予算を立てます。貯金のために食費を減らす、のではなく、食べる量に基づいて予算をたてるんです。

 他の項目も、同じように収入に見合った「ちょうどよい」予算をたてます。「こうしたい」暮らしはあるでしょうが、消費税も上がったことですし、思うようにお金をまわせないことがわかってくるでしょう。だからといって、ケチケチ予算で貯金にまわす…ではなく、おたのしみ予算も取っておきたい。だったら例えば毎週末のフードコートでのランチの習慣は見直して、年1回の家族旅行ができる予算はとっておく、そんなメリハリ予算を立てていきます。ただ、これを家計を預かる人だけで決めてがんばるのではなく、家族みんなで話し合いながら、衣食住を見直しながら、生活の工夫をしながら、「うちはこういうお金の使い方をする」と決めていきます。


予算とゲンジツ…家族で見直し


 予算をたてても思うようにやりくりできなかったり、家計簿を続けられなかったり、おつきあいで臨時出費がかさんだりすることもあるでしょう。共働きして一生懸命がんばっているのに貯金がぜんぜんできない、家計に余裕がない、夫の小遣いがブラックボックス過ぎてわからない状況が続くかもしれません。

 予定通りにいかないからこそ、ある程度の目安としての予算が大事になってくるんです。どうしてうまくいかなかったか、なぜ貯金ができないか。家庭の経営は家族いっしょに考えていくものですから、話し合いの基礎資料として家計簿なり予算が大事ですし、将来の教育費、住宅購入に向けても家族で話し合う習慣をつけておくのが大事です。

 家族で話し合いながら、お金の使い方を見直したり、生活の中で工夫することがあるか見つけてみましょう。調理のやり方だったり、お風呂の入り方だったり、いろいろありそうです。暮らしのアイディアは、いろんな雑誌やネットにもあふれています。例えば名古屋友の会は雑誌『婦人之友』からスタートした活動ですので会員同士でその情報を共有しています。小さい子どものいる会員は『かぞくのじかん』という雑誌も参考にしています。


子どもを巻き込む


 子どもがお店で「ガチャポンやりたい!」とわめいたら「今日は買う予定はないよ」と言いましょう。「みんな持ってるし」と言われても「本当に必要なの?だったら、いつ買うか一緒に考えようね」とわが家の運営方針を伝えるんです。「お金がないからダメ」「お金、あるじゃん!」という不毛の会話をするよりも「予算」という考え方をインプットした方が、子どもも家庭を経営するメンバーの一人だ、という意識付けになるのでは。

 そういう親の態度や家計簿を付けている姿を見るうちに、子どもも何かしら学んでいきます。小学生になって、引き算がわかるようになったら、おこづかいとおこづかい帳を渡してお金の出入りの記録を自分で残す習慣をつけさせてみましょう。最初は欲しいものをばんばん買っておこづかいが足りなくなるような失敗もあるでしょう。記録してみると自分が何に使ったか改めて知り、欲しいものを買うにはどうすればいいか、自分で自立してお金の使い方を考える訓練になります。


家計に大きな見通しを


 子どもが産まれて小学校にあがるまでの時期を、私たちは「生活の基礎を作るとき」としています。この時期のポイントは繰り返しになりますが「生活準備金を持つ」「予算生活を身につける」「生活技術を身につける」そして「教育費の積み立て開始」です。

 次に来る小中高校時代では、「教育方針をしっかり持つ」ことで教育費のかけ方の見通しが立てられます。そこから、子どもの大学進学に伴う「教育費の山」を乗り越える見通しができてきます。私も今まさに大学生を抱える親だからこそ言えますが、大学進学には本当にお金がかかります。幼児教育無償化で教育費に余裕ができたからといって、ならいごとを増やすよりも、今は貯め時、貯蓄して将来の教育費に備えてください。「自分が子どもの時に親にしてもらったことを、自分の子どもにもしてやりたい」という思いを背負って小さい頃から、ならいごとやちょっと良い生活を送らせるよりも、子どもが成長して自分で「これがやりたい」と言ってきた時にその思いに応えられるようなお金を用意する方が、子どもの将来に役立つのではないかと思うのです。


一人よりも、仲間と


 お金を貯めるのに近道はありません。家計簿をつけるのは大変ですが、めんどくさいことをやっていかないと、お金はそうそう貯まりません。一人でやるとどうしても甘さがでてきます。家族を巻き込み、さらには同じような仲間を見つけ、お互いに励まし合い、振り返り、ちょっと先行く先輩に家計管理のコツを聞き、さらには子育ての悩みも分かち合う…そんな場をいくつか用意してあります。11月は毎年、家事家計講習会といって基本から学べる講座を行っています。託児もありますから、ぜひご参加くださいね!


家事家計講習会


暮らしの基本に家計簿を!気づいた時が始め時!安心してお金がつかえる予算生活をするために、記帳のやり方から学びます。どなたでも参加できます。

11/19(火)10時~12時、日進にぎわい交流館(日進市役所東隣)
11/21(木)10時~12時、天白区在宅サービスセンター(原ターミナルビル)
参加費:400円、予約不要。託児(おやつ付・1歳以上)は要予約、300円。
1歳未満のお子様は一緒に会場へお入りください。
問い合わせ:名古屋友の会日進方面 nisshinhoumen☆yahoo.co.jp ※☆を@に変えて送信を


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