0歳赤ちゃんでも、社会的役割がある!

赤ちゃんと目があうだけで赤ちゃんと高齢者との間にコミュニケーションが生まれることが、天白の親子さんも参加して天白で行われた実験でわかりました! 中京大学心理学部の田渕恵先生(現在は安田女子大学に転任)の研究が、論文に掲載されることになりました。共同執筆者はおなじみ、中京大学心理学部の小島先生です。 https://sites.google.com/site/tabuchimegumi/home/ozhirase/lunwengacaizesaremashita2020721

「そんなの、ふつうでしょ?」「地下鉄の座席で向かいに座ったおばあさんと目があったみたいで、じっと見つめ続けて失礼なことしちゃった」「横にいたおじいさんに見つめられて、びっくりして泣いちゃうって…」そういう体験がある方もいるかもしれません。それはお互いが「自発的に」見よう、思いを通わせようとしてとった行動。目が合ってにっこり、見つめてびっくり、赤ちゃんにとっては刺激的な体験ですし、その反応を大人も慈しんでるんですよね。

では、その相手が認知症の方だったら?自発的なコミュニケーションをとりにくい方であったら?話しかけても反応が…、言葉で通じ合えない…、視線があわない…、反応がない…、という方もいらっしゃいます。今回、認知症高齢者が入居されているグループホームに赤ちゃん親子が訪問して、対面する様子を撮影する実験が行われました。その結果、赤ちゃんとただ「視線があう」だけで、自発的なコミュニケーション行動がより起こることが実証されました。赤ちゃんの働きかけが、認知症高齢者の行動を促したんです!赤ちゃんパワー!! 実験は、天白区内のグループホームで行われました。10年以上前から、このグループホームの入居者さんと天白の親子が交流する機会を、施設と地域の子育てサークル、そして今はNPO法人にじいろさんが続けてきています。その経験をもとに、心理学的におもしろい!と田渕先生が研究をすすめ、今回の論文掲載につながりました。

そう、赤ちゃんにも社会的役割がある。ふれあいだけでない、学術的な意味がある。天白の親子さんが「学術的価値のある」行動を示した〜なんて、ちょっと誇らしいですね♡ 実はちょっと子ネットもからんでました(笑。 田渕先生が中京大学心理学部に在任中、2回にわたってPAKUっ子に寄稿していただいてます。なんでうちの子、こんなことするんだろう、こんな反応するんだろう、ってお悩みに心理学的にこたえてくれる内容の記事です。アーカイブ記事、読んでみて下さいね。

「がまんの発達心理学」2018年12月号
イヤイヤで悩んでいるみなさん!子どもってこういう生き物なんです、ってことがわかります。
「お家でできる!子どもの発達心理学実験」2018年11月号
新生児から園児さんまで、発達段階によって子どもたちがどういう反応を示すか、おうちでやってみませんか?
※アーカイブ記事は準備中です。

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